2014.09.16

東日本復興支援事業並びに9月例会のご報告

9月13日、宮城県気仙沼市にて東日本大震災復興支援事業、仙台市江陽グランドホテルにて9月例会を開催致しました。

【東日本大震災復興支援事業】

気仙沼大谷地区の自治会長に仮設住宅に暮らす彼らの現状や問題点、これからの展望などについてお聞きしました。
まず、震災直後は沢山の団体や人たちが訪れていたのですが、時間と共に徐々に減っていき、3年半経った現在は我々を含めて数える程になってしまったそうです。
また、ここには仮設住宅が186戸あるのですが、現在の入居は140戸程、今年中にさらに10戸が退去予定です。空き家が点在し始めており、ある一定以上減ると仮設内で再度引っ越してまとまる事になるかもしれない、もしそうなった場合は人が住んだ後は嫌だとか、前の人は汚く使っていたからこの部屋には移りたくないとか、新たな問題が発生するかもしれないとの事でした。
仮設住宅は年齢に関係なく、4人家族までは1戸しか与えられません。4.5畳の二間に4人なので、ご飯を食べたら食卓をたたんで、布団を敷かなくてはいけなかったり、勉強するスペースが確保できなかったりと、日々の生活でもストレスがあるそうです。
現在大谷地区の高台移転、災害公営住宅は7カ所計画されているが、そのうち1カ所がようやく整地が始まったばかりで、平成28年3月に整地が終わり、そこから住宅を建て始めるので、実際に移住できるのは更にそれ以降で、まだまだ先の話との事でした。
このような現状でも、4月のお花見と10月の芋煮会(東北特有の行事)は仮設に住む住民が非常に多く参加してくれるので、コミュニティとしてはかなりまとまっている方との事でした。

震災から3年半経った今、時間とともにこの震災が風化して行き、継続して訪問してくれる団体が減った中、我々のように半年に一度訪問してくれるのはとても嬉しいと笑顔でおっしゃってくれた事は我々が今まで継続して行ってきた行動が報われた瞬間でした。
心のケアとして幸脇歴代のときから継続して行っているこの事業は改めて続けて良かったと感じました。

【仙台例会】

例会では、宮城県が平成24年及び25年に行った仮設住宅入居者を対象にした健康調査結果の概要を発表し、日中に自治会長様から聞いた話と併せて、これから部会がどのように復興支援事業に関わって行くかを話し合いました。
調査では相談相手の有無や、行事への参加などのソーシャルサポートが心の健康に大きく影響をしているとの結果が報告されました。
この結果から、我々医療部会はどのように関わって行くかについて、参加者からの意見として、「医療部会だけでは解決しきれない問題もあるので、JCのスケールメリットを活用して(例えば建築部会と連携するなど)今後活動していくのが良い野ではないか。」、「泊まりで語り明かす。メンバーが地元の料理を振る舞うなどして食の交流を行うのはどうか。」、「仮設に住む人たちが外に出る機会を提供できれば良いのではないか。」など、多数の活発な意見が挙げられました。

今回も仙台例会に多数のメンバーにご出席頂き、誠にありがとうございました。
来週は大阪の地にて、医療刑務所の視察を行いますので、多数のご参加をお待ち申し上げます。写真 1

大谷地区自治会長様と

大谷地区自治会長様と